「すみません」と「ごめんなさい」と「ありがとう」について

言葉じりについついこだわってしまう癖がある。


「すみません」は最も便利であるがゆえに最も危険な言葉だと感じるところが多いので、他の言葉で置き換えられる局面であれば出来うる限り使わないように心がけている。
多くの場合「ごめんなさい」か「ありがとう」で置き換えることができるし、そう言った方が自分の意志もはっきりと伝わる(はずである)し、なんとなく気分がよい。*1これは難しいことのようだけど、意外とできることだったりする。


ただ最近難しいなと思う機会が多いのは「ごめんなさい」と「ありがとう」の使い分け。
「すみません」という、ある意味ごまかしの利く言葉を極力使わないように心がけた結果、ついつい「ごめんなさい」と言ってしまったり、逆に言われることも多いのだけど、そして自分に自信がないからついつい謝っちゃう気持ちはよくわかるのだけど、『ん?なんで今謝ってる(謝られてる)の??』と、そこはかとない違和感を感じることもしばしば。
「ごめんなさい」という言葉を使った瞬間、「悪いことをした人とされた人」という位置関係がつくられてしまうように感じてしまうからなのかもしれない。それが正しいか間違っているかは別として、謝ってしまった瞬間に自分は(若しくは謝った相手が)「悪いことをした」と認めたことになるような気がして。


相手に対して申し訳ないなと思う局面において、「ありがとう」と感謝の意を表明した方が意外とすべて丸く収まることが多いように思ったり。
もちろん謝らなければいけない時も沢山あるし、自省の念も大切だけれど、人と関わりあって生きていく上で一番大切なのは相手を赦し感謝する心なのかしら、と 今更ながら実感する日々。


あー。なんか言いたいことがうまくまとまらんなぁ。まぁいいや。

*1:曖昧な婉曲表現が日本語の持つ味であるというのもわかるけど、私はそういう風に思うの。いつのまにかすっかり「理系人間」になってしまってたのかな。