静かな我が家

今年も早くに、祖父が他界した。ずっと祖父に仕えることだけに自分を費やしてきた祖母は、最近体調を崩し、入院した。小さな頃からずっと、父方の祖父母・両親・自分と弟の6人家族だった我が家には、この夏からは父と母が二人で暮らしている。寂しいのも無理はない。静かな家。

最近、母の弱いところを垣間見ることが増えてきた。かつては、絶対的な存在だった母。強く、包容力のある母。もちろん、そういった側面が失われてしまった訳ではない。ただ、自分が幼いときには見えなかった、あるいは母が努めて見せようとしなかった弱い面を見られる年頃になったというだけなのだろう。ただ、その事実は思いのほか心に響くものであった。

今日は、夜遅くまで母と二人で語らった。他愛のない話ばっかりだったけど。